「マンガは贅沢品になった」フランスのマンガ書店、パンデミック明けで大量閉店へ

 

世界でも有数のマンガ大国とされるフランス。
コロナ期間中は巣ごもり需要からマンガを購入する人も増え、
マンガを扱う書店も大きく増えたようです。

しかしコロナが明けてマンガの売上は減少、
マンガ書店の経営が悪化して閉店するケースが増えているようです。

補助金の打ち切りや、オンライン・デジタルへの移行などを要因とする声もありますが、
最も多い意見として価格の上昇をあげている人が目立ちました。

 

・フランスで全国的に書店の閉店が相次いでいる。
・2022年には4,800万冊、3億8,100万ユーロ(4億3,400万ドル)に達していたマンガの売上は、それ以降25%以上減少している。2025年の第1四半期の売上は、前年同期比で既に14.5%減となっている。
・「周囲では破産が加速しています。2024年以降、破産申請が積み上がっており、2025年はさらに悪化する可能性があります」
・「週あたりの新刊発売数が約150というマンガの過剰出版はもはや持続不可能であり、消費者の購買力が低下している」
・パンデミック期に若者の文化活動支出を促進するための政府補助金がマンガ購買ブームを引き起こしたが、その後、政府はその資金援助を削減した。

 

・フランス政府の「国立図書センター(CNL)」の統計によれば、2024年にはフランス国内で129の書店が新たに開業し、72が閉店し、60が引き継がれた。新規開業は2021年〜2023年の間は年間平均150件で、2021年から2024年までの累計は687件に達し、これは2017年〜2020年の約2倍である。
・2024年は57店の純増があったが、これは過去3年間の年平均純増数108店を大きく下回った。
・2024年の閉店のうち、40%は2017年以降に開業された書店であり、7%は引き継がれた店舗であった。2017年〜2022年は閉店数が年間30〜40件で安定していたが、2023年には60件に増加した。背景には、店舗運営費の増加やオンライン販売の拡大がある。
・CNLによれば、一部の店舗は書店が存在しなかった地域に開業されたが、他は「不適切に競争を強化した」とされる。

Economie/franceinfo/X/LI/Facebook


<海外の反応>

1. 海外の名無しさん
フランスのマンガ市場の状況についてだが、なぜこの話題が大げさに取り上げられているのか、いくつか要素を追加したいと思う。
まず第一に、現在の落ち込みはロックダウン中の大きなブームの後に来たもので、人々が屋内の趣味に多くの時間を割き、政府からの補助金もあったことが原因だ。

では、なぜこれらの専門書店が閉店しているのだろうか?

それは、マンガブームの絶頂期に「この流れは続く」と思って参入した人々が新しく開いた店舗だからだ。
フランスで書店を開業すると、政府から2年間の支援を受けて、資金繰りの基盤を整えることができる。
しかし、マンガブームのピークから2年が過ぎ、これらの事業はすでに出発してしまった列車を追いかけようとしたために失敗している。

もし政府の支援がなければ、これらの店舗はもっと早くに潰れていたはずだ。

2. 海外の名無しさん
カルチャーパスが若者の購入に大いに役立っていたことを忘れてはいけない。
そしてそれがたとえ少量でも継続につながっていた。今では若者の利用が減っている。
そして次に来るのが価格の問題だ。私が買い始めた頃は一冊5.90ユーロだった。次に6.50ユーロ。次に6.99ユーロ。7.20ユーロのマンガは一番高かった。今ではほとんどのマンガが7ユーロ台にある。
価格の上昇は理解できるが、複数のシリーズを追っていると結構な出費になる。

Culture Pass(カルチャー・パス)とは、フランス政府が若者の文化活動支援を目的に導入したクーポン制度。文化全般への支援策だが、カルチャー・パスの恩恵を最も受けたのは書籍で、特に日本の漫画の販売が急激に伸びたとされる。

3. 海外の名無しさん
>>2
あなたの時代の一番高い漫画が7.20ユーロだったのはラッキーだよ。

私はマンガが6ユーロ以下だった頃に、8ユーロちょっとのものを買ってました。
そしてあなたに同意します、何もかも値上がりしています😔

購入には取捨選択が必要です。

4. 海外の名無しさん
>>2
彼らが経営をそれだけに頼っていたのではないことを願うよ。

そうでないと、国の補助金に頼った商売が破綻しても不思議じゃない。
それに明らかに、カルチャーパスの機会をうまく活かして顧客を維持するような建設的なことができなかったのだろう。そもそもカルチャーパスはマンガを読むためだけにあるわけじゃない。

5. 海外の名無しさん
値段が高すぎるからだ。
私の時代は1冊5ユーロだったのに、今では1冊8〜9ユーロで20分で読み終わる。
今では古本屋やVintedで1冊3〜4ユーロでしか買わない。

6. 海外の名無しさん
10代の頃はたくさん読んでいた。でも7~10ユーロで2時間の読書は、うーん…
今はスマホでウェブトゥーンをたくさん読んでるよ。合法的でしかも無料。
6年間で5ユーロしか払ってない。
(お気に入りのウェブトゥーンは紙の本で買ったけどね😅)

7. 海外の名無しさん
売上が減っているのは、人々が以前ほどお金に余裕がなくなったからで、今では大半のマンガをネットで読めるから…
フランス語訳は常にとても高品質で、時には英語版より良いことさえあるのに残念だ。

8. 海外の名無しさん
多くのマンガ読者が小説に移っているのをイベントで実感している。
小説は長く楽しめるからね。彼らは「マンガは15分で終わるけど、小説なら数時間楽しめる」と言ってたよ。
これは、マンガの価格上昇に影響された進化とも言える。
私自身、若い頃すぐに読み終えてしまっていたマンガよりも、500ページ(時には1000ページ以上)の小説が20ユーロ程度で買えるなら、迷わずそちらを選ぶ。
今では小説にも美しいイラストや地図、レイアウトが施されている(特に自費出版で)。

9. 海外の名無しさん
もう高くなりすぎた。20年以上前に買い始めたときは5〜6.50ユーロだった。
それに、「ひどい」マンガもすごく多くなったと思う。
あくまで私の意見だけど。

10. 海外の名無しさん
問題は、大都市にマンガ専門店が多すぎることで、しかも一つの商品しか売っていないことかもしれない。ベルギーの漫画店はマンガだけでなくBDやグッズ、時にはTCGも扱っている。商品が多様な方がリスクは少ない。

バンド・デシネ(bande dessinée)とは、フランスやベルギーをはじめとするフランス語圏の漫画のこと。アメリカン・コミックス、日本の漫画と並んで世界3大コミック産業の一つといわれる。

11. 海外の名無しさん
単純にタイトル数が多すぎる。昔はマンガの精鋭だけが入ってきたけど、今はなんでも入ってくる。

12. 海外の名無しさん
価格の上昇、カタログを埋めるために何でも出す出版社、パーフェクト版での再販、これは理解できる。
たくさんの良いシリーズが終わってしまって、必ずしも後継が出てきたわけではなく、しかも主要タイトルの新刊が年に2〜3回で、呪術廻戦のような作品では日本よりかなり遅れている。(だから今回は海賊版が原因ではない)
自分にとっては、ナルト、ハンターハンター、スラムダンクのような素晴らしい作品が5.50ユーロで手に入った2000年代の黄金時代はもう遠い。
J’ai Luなどが、たとえ質は平均的でも月1冊出していたこともあった…他社は2ヶ月に1冊だったが、今では4ヶ月かそれ以上だ。
あの頃は良かった。😌

13. 海外の名無しさん
普通の一冊が7ユーロを超えると、庶民の家庭出身者にとってはちょっとキツい…

14. 海外の名無しさん
フランスのマンガ市場の崩壊は興味深い。イタリアでも同様のことが起こっており、アメリカでも今後5年間でマンガブームが来ると期待して経営陣が投資している中、関税の影響だけでも同じような事態が起きると私は確信している。

15. 海外の名無しさん
残念ながら、マンガを読むことが贅沢になってしまった…。
私は以前は大のマンガファンだったけど、今では新しいシリーズを読み始める前に3回くらいは考えてしまう 😕

16. 海外の名無しさん
あまりにも多すぎて、そして我が家のアパートにはもう置くスペースがないんだ。
それが理由でマンガを買うのをやめてしまった。

17. 海外の名無しさん
価格は上がっているが、 問題は、すべてのコストが上がっていること。
だからマンガに使える予算は減る…
マンガの数が増えたら(選択肢としてはいいけど)、当然ながら一部はあまり売れなくなる。

18. 海外の名無しさん
問題は価格じゃなくて、若者が面倒くさがってアニメを違法ストリーミングで見るか、我慢できずにスキャン版を読むから。そして今は流行の出来事をすぐ知っていないといけないから。

19. 海外の名無しさん
価格は上がっているし、供給も多すぎる。
選択肢が多いのは良いことだけど、多すぎると逆に意欲を失わせることもある。

 


コロナ特需の反動でしょうか…
カフェの併設や地方への出店など、生き残りを懸けて動いているようです。

 

コメント

  1. 名無しさん

    ブックオフのような中古市場が発展すればマンガ市場も安定するんじゃね?

  2. 名無しさん

    供給過剰は日本でも感じる。なんでもかんでも漫画になれば出版。出版業界の不振を漫画で解消しようとしたんじゃないのか。

  3. 名無しさん

    影響は全ての出版業界が、が正解だろうな
    ネット販売が拡大している影響の方が大きそうだけどな

  4. 名無しさん

    この円安で値上がりしてるならぼってるのは自国の企業やん

  5. 名無しさん

    補助金の使いみち、というバブルが一時的に発生、
    補助金がないならネットで・・・って感じでは

  6. 名無しさん

    本家のブックオフがもうあかんやん
    世界的なインフレが収まらないと経済は安定せんやろね
    現状はWW3がいつ起きてもおかしくないけど

  7. 名無しさん

    フランス人は漫画すら買えなくなったか

  8. 名無しさん

    まぁ気にするな。
    所詮は反日国のやることだ。
    韓国同様に日本人には理解できない、理不尽な理由があるのだろう。

  9. 名無しさん

    電子書籍の方の売り上げと合算したものを比較しないとコメントしようがない

  10. 名無しさん

    パリはオペラガルニエ周辺の日本人街にブックオフがあったけど
    日本と比べるとマンガを扱う古本屋が津々浦々にあるわけじゃないしね
    ニーズは最新作や趣味性の高いニッチな漫画だろうから
    TVでも特集されていた漫画喫茶やレンタルの方が生き残れるだろうね

  11. 名無しさん

    ついにフランス国民が日本語を公用語とする日が来たな。日本語覚えるか翻訳AI使用して日本語版を買うしかないな。

  12. 名無しさん

    馬鹿なのかな?売れる漫画だけ置いておいて他はリクエスト次第にすれば良いのに発刊した漫画全てを置こうとするから仕入れだけでお金が出ていくんだろwもう1回言う。馬鹿なのかな?

  13. 名無しさん

    6ユーロで1000円ぐらいかー
    まあ、インフレあるにしろ800円ぐらいだった漫画が
    一冊1200円になったら値ごろ感はだいぶなくなるだろうな
    特に若い世代には。日本の漫画は巻数多いしね。
    愛蔵版じゃなくて文庫版が求められてんじゃないかな。

  14. 名無しさん

    普通に一過性のブームやろ

  15. 名無しさん

    そもそも紙媒体はなんだろうと縮小しか道はない

  16. 名無しさん

    日本だって書店は潰れまくってるんだからしゃーない。時代の流れだ。

  17. 名無しさん

    ネットフリックスもそうだけど、しょうもない作り話を見たり読んだりするのに時間を使うのは人生がもったいないわな

  18. 名無しさん

    ブームに乗って沢山開業したが需要が落ち込んで一気に倒産した。
    よくある話だね。

  19. 名無しさん

    日本の漫画出版社は各社合同で読み放題サービスを毎月20ユーロぐらいで提供する方が良さそうだな。
    +5ユーロを「海賊対策」として徴収してもいいかもしれん。

  20. 名無しさん

    ネトウヨ「世界で大人気(キリっ」

  21. 名無しさん

    猿は相手にすらされてなくて可哀想

  22. 名無しさん

    まぁ最初は物珍しさでマンガも売れてたんだろうけど所詮は外人
    そのうちタダで見れる違法アップロードに飛びつくやつばかりになったんだろ
    結局はそれを買い支える努力をしないと文化も廃れるって事

  23. 名無しさん

    フランスなんてもはや移民に乗っ取られた国だしな
    表向きには言ってないけど多分とんでもない件数で万引きも起きてて色んな意味で経営困難になっての廃業だと思う
    アメリカでもどんどん実店舗が無くなってるのと同じだな